論理思考:レギュラーメニュー
論理思考を学ぶ標準的な研修。
ロジカルシンキングがビジネスパースンが学ぶべき標準的なスキルとして認識されるようになったのは、10年ほど前、グロービス・マネジメント・スクールがクリティカル・シンキングクラスをリリースしたのがきっかけでした。 僕はそのころから、グロービスで「クリティカルシンキング」「ロジカルコミュニケケーション」などの講師を担当し、この分野を最初に教えはじめたもののひとりとなりました。
グロービスでの教える経験をもとに、論理思考の基本的な方法をまとめた本「論理力を鍛えるトレーニングブック」(かんき出版)を2001年に出版しました。この本がビジネス書のベストセラーとなり、この内容をグロービスとは別の、オリジナルカリキュラムをつくって、企業向けに提供しはじめたのが、この分野の研修のスタートです。ちなみにこの本は、10年を経ても重版がかかり、累積20万部を超えるロングセラーになっており、最近のビジネス書の回転の速さにあらがって、根強い支持をいただいています。
このときにつくったカリキュラムを、研修の実践を通じて順次改良を重ねて完成度を上げたものが、今提供中の「ロジカルシンキング・セミナー」「ロジカルシンキング・エントリー」「ロジカル問題解決」です。
10年前と違い、最近ではロジカルシンキングを学ぶ年齢層が若く、早くなってきました。これ自体はとてもよいことです。そんな中、亜細亜大学、デジタルハリウッド大学などで大学生にロジカルシンキングを教えてきたことが、カリキュラムの充実におおいに役立っています。何もかも盛り込むのではなく、本当に必要な内容だけに限定し、これだけできれば、論理思考の基本はマスターできる、という内容に厳選しています。
学ぶ人の若年齢化という流れに対応するために、2009年に「はじめてのロジカルシンキング」をリリース、これが現在の研修のテキストになっています。前作「論理力を鍛えるトレーニングブック」は、本単独で企画したのに対して、「はじめてのロジカルシンキング」は、はじめから大学での講義や研修のテキストとして使うことを前提に、もちろん本としても魅力的になるよう、企画しました。本としても3万部を越えるヒットとなっており、アマゾンでもロジカルシンキングの本の中でトップ100に継続的に入っています。
研修カリキュラムはこの本をテキストとして事前に読んでもらうことで、基本的なセオリーを理解した上で、研修は実際にやるときにぶつかりがちなポイントに限定して学ぶかたちにしています。そのため、研修中に講師が説明する時間が最低限になり、グループワークやワークの結果レビューに十分時間が割けるようになりました。本と研修の連動がなければ、研修中に「説明」をしなければならず、「実際に考える」「つまづきを回避する方法を知る」ことに時間が割けなくなります。研修に対応したテキストを書いていること、そしてそのテキストが、豊富なイラストを使って自習しやすいものとすることで、研修にスムーズに繋ぐことができ、研修効果を高めることにつながっています。
研修は、30名という多くの社員を1日拘束するという、非常にコストのかかる時間です。その貴重な時間を、最大限効果につなげるための工夫があるのが、僕の研修の特徴です。
さて、ラインナップについてかんたんに説明しておきます。
ロジカルシンキングの基本から、実際に使えるレベルまで学ぶ、標準コースです。リリース以来、たくさんの企業、多くの年齢層の方に受講いただき、リピートも多いカリキュラムです。自分の考えをはっきり伝えることを最終ゴールとし、やや難易度の高い課題を考え抜き、その結果をピラミッドストラクチャで表現することがねらいです。
ロジカルシンキングの入門編。もともと女性事務職向けに開発したカリキュラムです。企画書のようなまとまったメッセージをつくるというより、日常のコミュニケーションを的確にすることをめざし、特にイシューを的確に捉え、それに答える部分に力を入れています。内容は一見簡単そうに見えますが、実はこれを確実にできるようにするだけで、コミュニケーションが締まりのあるものになります。
「ロジカル問題解決」
ロジカルシンキングは、大きくコミュニケーション(ピラミッドストラクチャをつかう)と、問題解決に分かれます。問題解決に特化したこの研修では、3つのステップで考える定型的な問題解決のプロセスを学び、基本を押さえることで、問題解決を的確にすると同時に、同じ解決策に至ったとしても、その解決策が最善であることを誰にでもわかる形で説明できることを目的にしています。
いずれのカリキュラムも、標準カリキュラムと同時に、リクエストに応じたカスタマイズが可能です。