02nd 1月2005

2005年 新年のごあいさつ

by paco

新年のご挨拶を申し上げます。

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2004年はフセイン政権の大量破壊兵器についてのニセプロパガンダからはじまり、戦争、猛暑、台風、地震、津波と、うれしくないニュースが続きました。冷戦が終わり、つかの間の平穏が訪れたかのように見えた1990年代からうってかわって、21世紀最初の10年はどこまでも波乱続きのようです。

そんな状況の中でも、pacoはなんとか1年を無事に過ごすことができ、こうして新しい年のごあいさつができます。うれしいことです。去年のレビューと今年の予定をお話視しておきたいと思います。

 

■ちょっと停滞気味の2004年

2004年をざっくり総括すると、いろいろもがいては見たものの、成果として残せたものは、自分の思いには届かなかったという感じです。それぞれに理由はあり、結果には納得しているのですが、もっと何とかならなかったのか、という感はあり、といいつつも、それに対する答えが今年につながるか、自分でもまだ自信が持てていないところはあります。

まあ、焦らず、ていねいにやっていくしかありません。

とはいえ、ここ数年、広がりすぎた間のあった活動が、「環境」「ライフデザイン」「論理思考」の3領域に整理統合されてきたのはひとつの成果かもしれません。

■環境分野のやれたこと、やり残し

環境分野では、2003年秋から関わってきた伊那のペレットが失速してしまったのが、残念な点。僕としては、伊那に関わったことでこの分野についてかなり深めることができたので、それ自体は成果なのですが、実際に伊那のペレットに関して何も起こせなかったのは残念な点です。もちろん理由はあり、最大の理由は、現地のメンバーに入り込めなかったことが大きいと考えています。もっと入り込む方法も見えていたのですが、この分野では、入り込んだ結果、ミイラ取りがミイラになる例も多く、現地のことがわかりすぎると、かえって「できない理由」がわかってしまい、思い切った行動がとれなくなる傾向があるのが感じられました。今後は、今回得られた知識をベースに、次のアプローチを見つけていきたいと思っています。

環境分野では、2003年2月から続けてきたnikkeibp.jp ビジネスイノベータの環境コラムを継続することができたことは成果と言えそうです。連載は2年弱、88回に及び(週刊)、2004年12月から、「環境生活のススメ」という新しい連載にリニュアルしました。それまでが「環境経営で拓く次世代ビジネス」ということで、提供者としての企業から環境問題を見てきたのですが、今回の連載は個人の生活から見て環境問題の解決を見ていきます。春ぐらいまで集中的に原稿を書き、できれば連載をまとめて本にしたいと思っています。

2月3月には、環境ビジネスのワークショップを開き、来ていただいた方とはじっくり話ができてよかったのですが、受講者が少なく、採算ベースに乗りにくいということで、この形でのワークショップはとりあえず続けられていません。

 

7月には、NPO法人の環境リレーションズ研究所とタイアップして、JT(日本たばこ)の管理者向けに、環境経営のワークショップを開くことができました。対象は40代50代の事業ユニットのリーダー。彼らはともすれば環境経営を「上から降りてくるから、事業に差し障らない範囲でやるもの」ととらえがちです。その意識を、「事業をブラッシュアップし、利益を出すためのツールとして環境経営を組み込んでいく」という考え方に切り替えることが目的です。自社の環境報告書を家族に読んでもらい、その結果をレポートしたり、事例としてトヨタプリウスの開発プロジェクトを分析してもらったりと、4つのパートでグループワークを行いながら、理解を深めていきました。結果の評価もよく、ひとつの成果になったと思っています。他の企業にも使えるプログラムなのですが、後に続く企業内のが残念。興味のある方は、ぜひご連絡ください。

そうそう、10月にはnikkeibp.jp主宰で、環境経営ワークショップを開き、50名ほどの方に来ていただきました。12月には跡見学園のPTAパパに呼ばれて、女子高校2年生300名に環境問題の基本的な考え方を講演しました。

 

秋には、六兼屋に隣接する雑木林の下草刈りや間伐をやろうというプロジェクトを立ち上げようとしたのですが、土地オーナーの許可が取れず、挫折状態。他の土地をさがして、今年はどこかで雑木林プロジェクトをやりたいと思っています。

環境リレーションズ研究所とは今後、いろいろなコラボレーションができるなと思っていて、雑木林プロジェクト、環境教育、エコツアー、familia-eなど、芽はいろいろあります。芽だけではなく、もっと成果につなげていきたいところです。

 

■ライフデザインでは……

この領域で一番の挫折は、本の原稿を書きつつも、ついに出版にこぎ着けられなかったこと。pacolog!を読んでいただいていた方は、しばしば「価値観の本、前進せず」のメッセージが書かれていたのを覚えているかもしれませんが、ライフデザインの基礎になる価値観や哲学についての本を、1年以上前から企画し、ある出版社と進めていたのですが、結局書いた原稿がまるまるボツになってしまいました。こんな経験は、長いライター生活で初めてです。僕にそこまで書かせてボツにした編集者もすごいですが(ね、Sさん)、基本的には僕の力不足と判断ミスなので、人のせいにはできません。まるまる1冊分以上の原稿があるので、別の版元をあたりつつ、本にならないようなら、電子版で公開するなど、何らかのかたちで日の目を見せたいと思っています。なかなかいい原稿なんですけどねえ(^_^)。

で、この本のが、進んだりとまったりしていたので、もうひとつの単行本の案件「20代のライフデザイン」が進まず、結局年を越してしまいました。本についてはひとつひとつ書いていく主義なので(というか、並行して書けるほど器用じゃない)、巻きぞえになって犠牲になった編集のOさん、もうしわけないです。これからガシガシ書きます。

本とは別に、リアルでのワークショップも、春に2回、夏には個人個人に来てもらって、行いました。来ていただいた方、ありがとうございました。ライフデザインワークショップは、僕としてはとても興味深いものだったのですが、アウトプットというか、実際に受講した方の成果が、どの程度上がっているのかという点に今ひとつ自信が持てず、自分が発揮している価値についての評価の方法を考えているという感じです。僕はわりとまじめな人なので(^_^)、自分で「これが成果としてお持ちかえってもらえた」という実感がないと、今ひとつ続けられないのです。

そんな中でも、数名の方は実際に僕のワークショップがひとつのきっかけで前進しているなあと感じられる人が出てきています。数名であっても、変化のきっかけを与えられたなら、すごいことだよなと思う反面、他の来てくれた人はどうなの? と思うと、どう考えたらいいのかよくわからず、これも今後の課題です。

この分野でもうひとつ増えたのが、地域開発についての話で、総務省の過疎対策室からの依頼で、地方の活性化、地方と都市圏の往復を増やす、といったイシューで、会議に参画したり、調査の企画に協力したりしています。これも協力の域を出ないのですが、何か仕掛けられるとおもしろいと思っています。こういった活動を通して、国、自治体、企業、個人の関係がだいぶ整理しできてきたので、この知識を活かしたいと思っているのですが、これもうまくかみ合う分野に出会えるかどうかがポイントになりそうです。

グロービス・マネジメント・スクール受講生がつくるグループからの依頼で、2月にはライフデザインの講演会を開いたのですが、ここには100人近い人が来てくれて、関心の高さを感じました。今年も別のグループに呼ばれているので、そこでもお話しできると思います。とはいえ、ライフデザインは僕が社会に提供したい主要なテーマなので、いろいろ手を変えつつ、今年もやっていきます。

■ロジカルシンキングでは……

Globis Management Schoolのクリティカルシンキングとロジカルコミュニケーションのクラスは、各期1コマずつ担当することができ、受講生からもよい評価をいただきました。クリシンについては受講生の質が少しづつ上がっている印象で、今後が期待できます。

企業向けのロジカルシンキング研修は、日立国際電気、アメリカンファミリー、京王百貨店、クレディセゾン、東急電鉄、日本サッカー協会(スポーツマネジャーカレッジ)、などに提供でき、僕の方も教材になれてきたこともあって、品質が安定してきました。今年もすでに数社の予定が決まっているので、引き続き継続していきます。企業研修では、「やったはいいけれど、お勉強で終わってしまい、効果が続かない」という傾向もある中、ときどき「実践しています」「契約が取れました」というメールが届くようになり、少しずつ実際の結果につなげられているのではないかと思っています。他に、去年は9月に、亜細亜大学経営学部ホスピタリティ専攻の1年生に、ロジカルシンキングの講義を担当することができました。

ロジカルシンキングの応用分野として、エポリードサービスに、技術サービス提供の課題発見と解決のためのワークショップを提供。コニカミノルタのチャレンジ技術者フォーラムで、新規事業提案をピラミッドストラクチャによるプレゼンテーションで行えるようにするワークショップを行いました。こういった個別対応の研修も対応可能です。

この分野はどうしても僕の時間を直接に拘束するので、やれる件数に限りがあります。ノウハウをまとめて、他の講師でも担当できるようにしていこうと思っていますので、今年は講師育成の仕事もやっていくことになります。

 

■人のつながりが深まった

ということで、思うようにできなかったことが多いなあと思う1年だったのですが、よかったなと思えることは、人とのつながりが広がり、深まったと感じられること。ライフデザインワークショップに来てくれた人の中で、たとえばNさんは、農業に興味アリ、ということでいろいろ相談に乗ってきたのですが、今年は積極的に現場の見学やイベントに参加しているようで、理解が深まっているのが傍目で見ていても感じられます。

好きな本を軸に展開したいKさん、子どもの教育を軸にしたいMさん、山の好きなIさん……いろいろな人と会い、メールをやりとりし、六兼屋にも来てもらって、楽しみつつ、生き方や考え方について話ができました。リアリティのあるつきあいができることは、本当にうれしいことです。

そうそう、ネットワーキングといえば、慶應丸の内シティキャンパス(MCC)のネットワーキンググループの顧問になりました。ここのメンバーともいろいろと活動できそうなので、期待しているところです。まもなくの、今年1月17日は、慶應MCCと僕の共同主催で、ワークショップを開きます。テーマは「デュアルライフと今後の企業経営」。MCCメンバー以外でも参加できますので、詳しくはこちらで確認の上、申し込んでください

■今年は去年の結果を出す

さて、こんなかたちで半端な活動が多かった2004年なので、今年はいずれの分野でも、実際の成果を上げられるように考えていこうと思っています。といっても具体的にはこれから考える状態なのですが。

まず、本をきちんと書こうと思っています。最低でも3冊、できれば5冊ぐらい書きたい。書くことをペースの載せたいということでもあります。

ネットワーキングをより強化していく方向も考えていて、ライフデザイン、環境などで、行動する人とのつながりをより強化していきたいと思っています。具体的には、ワークショップを定期的に開くということでしょうか。

環境面での成果は、どこに目標を置くか難しいところがあり、連載は続けるとして、本を書くのがいいのか、もっと違うビジネスがいいのか、ここが一番難しい。

とはいえ、本格的にものごとの成果にコミットできるのは、娘が中学に入る2006年春以降になるのかなという気もしています(まだ、けっこう親がフォローしていかなければならないお年頃)。成果をねらいつつも、家族のことも考えて、もうちょっとガマンのタイミングなのかもしれません。

あなたの今年はどんな年にしていきますか? もろもろ、メッセージをお待ちしています。

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