02nd 1月2007

2007年 新年のごあいさつ

by paco

(by paco)あけましておめでとうございます。21世紀に入った、と思っていたのが、もう2007年という年になり、21世紀心も定まりぬ、という感じでしょうか。平成も、今年で19年で、いつの間にか大正の長さを超えてますね。

例によって、去年2006年の報告と、今年のプランを、年の最初に書いておきたいと思います。ちなみに、2006年の年初に書いたのは、こんな内容でした。

■2006年は、広がりつつも、迷いの年

P10207462006年ってどんな年だった?と一言で言えば、たぶん、2005年以前とは少しずつ変化しつつある、新しい芽がいろいろ出てきた年だったと思います。

次々と新しい波がやってきて、波にぶつかったり、翻弄されたり、そこから勢いをもらったりしたものの、ではそこから、こんな方向に変化すればいいんだ!と明確なモノが見えたかというと、そういう感じよりは、「広がったけど、それからどうすればいいのかな?」という状況で終わったのが2006年という気がします。

★[Logical Thinking]ロジカルシンキングは新しいメソッドへ

この分野の仕事はビジネス的には安定して、僕の仕事の大きな収益源に育ちました。講師の仕事が安定した収入をもたらしてくれるので、他のいろいろな活動にチャレンジするリスクがとれるのは事実。他の仕事をよりは、時間に対するコストパフォーマンスはいいものの、それでもこの仕事だけでそれなりに疲れ、忙しくなるのも事実で、これから、この分野の仕事をどう扱っていくか、2007年の課題のひとつになりそうです。もちろん引き続きやっていくことには変わりがないのですが、どのような案件をどのぐらいやっていくか、自覚的にコントロールしないと、新しい波に乗る時間的精神的な余裕がなくなりそう、というのもあります。このあたりのマネジメントの難しさを感じています。

2006年のねらいとして、(1)大川恒さんとの講師の分担、(2)オーラルコミュニケーションなど、新しいメソッドの開拓、を掲げていたのですが、こっちの方はある程度結果が出て、大川さんは僕がつくった2日間研修をきちんと教えられる実績を上げ、数件の研修をつつがなく実施してくれました。今年は彼自身が営業して、さらに広げてくれることと思います。(2)のほうは、20名程度のワークショップ形式で、「イシュー」「因果関係」「メインメッセージ」を軸にものを考え、伝えていくというセッションを企業研修としてカリキュラム化できて、新入社員、中堅社員、そして大学でのクラスでも行うことができました。ピラミッドストラクチャやロジックツリーなど、道具に頼ることなく、自分の頭で考える一番基本をしっかり押さえるような研修を、今年は多めにやっていきたいと思っています。もうひとつは、リアルの研修に加えて、添削による指導を数百人単位で行えたことがひとつの成果で、こちらで出した課題に対して受講者に回答(小レポート)を書いてもらい、それに対する添削コメントを戻すという指導を行いました。テキストでの返却に加えて、さらにVia Voiceを使って、音声認識でテキストに変換するということもやってみたのですが、これも思ったより精度が良くて、ひとつの方法として使えそうです。でも、今後の方向としては、音声(MP3データ)での返却もいいなと思っていて、直接相手に話しかけるリアリティが出せるので、効果が高いのではないかと思っています。

★[Logical Thinking]北海道での仕事&旅行

HAJ(北海道アルバイト情報社)という会社で、ロジカルシンキングと事業ドメインの確認をかけ算したような研修をシリーズで続けたことも、去年のトピックでした。HAJは札幌を基盤に、アルバイトや採用情報紙を発行する地域のトップ企業ですが、若い社員に仕事の整理をさせたいというニーズがあり、採用ビジネスとは?という事業ドメインを核にするレクチャーと、彼らがつくった広告をもとにクライアントのニーズや仕事の位置づけを再確認し、展望を与えるようなセッションを行いました。なるべく多くの社員にというリクエストだったので、結局4回、8日間の研修を行って、若い社員たちと話、北海道の状況を聞くことができたのですが、これは後述する地域開発の仕事にもつながる多くの情報をもらうことができました。HAJからよい評価もいただいているので、今年も引き続き、何回か行くことになりそうな感じです。

★[My Life]北海道ツアーにたくさん

P1090159P1090206P1100059Imgp2658P1000613せっかく札幌まで行くので、仕事の前後に旅行の時間とるように計画して、家族での旅行を楽しんできました。3月にはまだ雪景色の大沼講演と函館、5月には新緑前の富良野・美瑛、6月には知床、摩周湖。知恵市場でライターをやってくれている森末さんの新居にもおじゃまして、北海道のカントリーライフの話も聞くことができました。どこも良かったけれど、美瑛がよかったかな。今年は、道北にいこうかと思っています。>※写真は、大沼公園での穴釣り→函館れんが倉庫→オンネトー→森末邸@弟子屈

★[Life Design]「働き方」という新しいテーマ

去年後半から、「働き方の変革」というテーマも加わりました。裁量労働制を導入するある企業からの依頼で、制度に対するミドルマネジメントの理解を深めたいというリクエストで、ワークショップを提案し、10回に分けて実施しました。裁量労働については、いろいろな意見や調査があり、目的は美しいけれど、結果はそうならないというのがよく聞かれる意見です。僕自身も、この制度は運用によってはひどいことになりかねないというのはよくわかるのです。しかしだからといって、「仕事をさくっとやって定時に帰る人」より、「仕事をだらだらやってなんとか終わらせ、残業代を稼いでいる人」の方が収入が多いというのは納得できないのも事実。あるべき働き方について僕自身も考えるきっかけになると思って、担当しました。

今はまだプロジェクトの進行中で、結果は出ていないのですが、僕が考えているゴールは、「どうせもらえるお金は一緒なら、さっさと終わらせて帰ろう」という意識が働き、残業時間、総労働時間が減る、ということです。こういう向きにベクトルを変えるきっかけになればいいと思っているのですが、実際のところどうなるか、今年も続くプロジェクトの進行を見極めつつ、僕なりに舵取りしたいと思っています。

★[Sustainability]AIRミーティングを毎月開催

環境についての事業では、er(環境リレーションズ研究所)での活動が大きくふたつ。ひとつは、去年から行っているAIRミーティングで、今年は毎月書かさず12回実施しました。毎回来場者は2?5名ぐらいと、こぢんまりした会なのですが、学生から社会人まで、幅広く、いろいろなバックボーンの人と環境について話ができるのは、毎月の楽しみのひとつになっています。また研修の受講生だった方、仕事で会った方が、あとになってこういう買いに来てくれることも多く、再会が楽しくなります。

★[Sustainability]大学生プロジェクト「サステコ」を支援

erでの活動のふたつ目は、学生が持ち込んできてくれた「環境についてのフリーペーパー」が「サステコ」というネーミングで年末、ついに創刊できたことでした。もともとの企画は去年の冬だったのですが、途中、企画の変更やメンバーの大幅チェンジがあり、一時は崩壊寸前。新たに加わったメンバーからリーダーが生まれて、創刊にこぎ着けることができました。大学横断、あちこちからのメンバーで構成される活動は、見ていて楽しそうで、僕が学生だったら、こういう活動に参加できただろうかと、自分がそこまで積極的だったか、考えさせられます。僕は雑誌造りについての企画から予算配分、広告営業の考え方などについてアドバイスを行っていますが、学生たちにちょっと頼りにされるのは、うれしいものです。今年は2号以後をつくって軌道に乗せる必要があります。まだまだ手が回りきれていない、いい意味でも悪い意味でも「学生プロジェクト」ではありますが、なるべく彼らの自主性に任せて、一歩ずつ成長してもらいたいと思っています。

★[Sustainability]ビジネススクール横断の「エコサファリ」を支援

環境系の3つめの活動は、「エコサファリ」。これは、グロービスの受講生の課外活動として始まった環境経営研究会に、ビジネスブレイクスルー大学院大学(大前研一主宰)の受講生もjoinして始まったもので、以前は環境ビジネス探偵団として活動していたグループが、新たに復活したという位置づけのモノです。今年7月の「あすか会議」での出会いから始まって、秋に始動。僕がアドバイザリーで関わり、月1回の勉強会を続けています。この会の特徴は、環境経営の事例を研究する以前に、「環境経営のメカニズム」から学ぼうという僕の提案を実行していている点で、「エネルギー」「農業・食糧」など、テーマで切って、環境悪化と、環境貢献のメカニズムを発見し、そこにさまざまな企業の活動を当てはめることで、全体像をとらえることを狙っています。グロービスの受講経験者はもちろん、他の経営大学院、あるいは特に大学院で学んでいなくても、興味がある方の参加をお待ちしています。

★[Sustainability]環境コラム、継続中

日経BPサイトでの、環境コラム「読者と考える環境と未来」は、2年目を迎えて、そろそろリニュアルしようかなと思っているところではありますが、引き続き書いていくことになると思います。ぜひサイトの方にお出でください。

★[Sustainability]Pod Castingで情報発信

Pod Castingをやってみたのも、2006年の大きな収穫でした。エコジャパンカップへの僕なりの協賛として、音声での情報発信をしようと思い立ち、オトバンクと提携して、Pod Castingを始めました。最初はオトバンクのスタジオを借り手の収録で、これはこれで本物のラジオっぽくてよかったのですが、途中からは、僕の方で機材をそろえ、自宅で夜中に収録したものを編集してもらって、アップしていました。エコジャパンカップが終了のタイミングで、フェードアウトした状態になっているのですが、上記のレポートのフィードバックについても同じですが、音のみでのコミュニケーション(ラジオなども)についてけっこう興味が湧いているpacoです。

★[Life Design]Life Design Dialogueも不定期に

Life Design Dialogueには現在10名ほどの方が登録してくれて、不定期にライフデザインについてのやりとりをしています。去年は、一歩踏み出して、会社を辞めて新しい道を切り開こうとしている人、独立しようと準備していたら、思ったより速く会社を辞めることになり、ぎくしゃくしつつも前に進んでいる人など、それぞれの道を進むためのお手伝いをしています。まだまだ結果が出ている人はいない状況ですが、本に書いたとおり、ゆっくり前進してもらえばいいと思っています。

★[Life Design]交流居住もポータルサイトが誕生

都会と田舎を行ったり来たりしようという「交流居住」も、ここ数年ずっと関わっているテーマです。総務省過疎対策室で、このテーマの研究会があり、研究委員に呼ばれているのですが、去年はその成果として、交流居住についての情報発信をするポータルサイト(総務省の事業)がカットオーバしたのがトピックでした。その後、予想以上の来訪者を集めています。研究会では、先行事例の選定などと並んで、このポータルサイトの具体的な作り込みについて検討してきました。サイトのタイトル、同然設計、機能設計、そしてそもそも参加する事業体をどうするか、などを検討し、それが形になったものです。

交流居住では、農業や地域の工芸などに関わることなどがテーマになり、この点では環境保全との関わりも強い。その一方で個人から見ると、都会だけで暮らすより、田舎にも生活の軸足があるというライフスタイルを支援していますから、ライフデザインという視点もあります。環境とライフデザインというふたつの領域のクロスしたところにあるテーマなので、おもしろいと感じているのですね。

去年10月には、総務省主催で「全国過疎問題シンポジウム」にパネリストとして呼ばれて、しゃべってきたのですが、この会で全国の自治体職員の方々と知り合いになれて、新しいテーマに広がりつつあります。地方分権や広域行政(町村合併)の流れの中で、地域自治とはどうあればいいのかというテーマです。これも今の時代のなかでとても重要で、自治体の政策立案や政策実行というテーマで何かできないか、総務省は経産省、また各自治体職員との間で検討中で、もしかしたら今年2007年の大きなテーマになるかもしれません。

★[My Life]六兼屋、Alfa、Family

P1020371P1030178_1P1030206P1010892プライベートでは、六兼屋ライフがすっかり生活の一部になって、なくてはならないものになっていることとか、東京の自宅兼仕事場を1月に転居し、世田谷区奥沢の少し広いアパートに移ったこと、娘のpollyが中学に入ったものの、学校よりダンスに熱中して、親としてはその支援に力を入れてきたことなど(といっても、最近はずいぶん手が離れてきたので、僕の自由度も高くなってきました)、こちらも充実しています。特に、愛車のアルファロメオ147を堪能しているのは、生活に厚みを与えてくれています。今年はあちこちモディファイ(修正/改造)して、自分なりの車に仕立てて楽しめたのも、なんだかオトナになったなーという感じです(笑)。※写真は、ローダウンAlfa→薪割りライフ→年末恒例蕎麦打ち→六兼屋ガーデン

■2007年、地域か?、ライフデザインか?、環境か?、音楽か?

さて、こうして振り返ってみると、2006年もいろいろやってきましたね。人脈も深く、広くなって、覚えきれないほどです(記憶力が乏しいだけ)。

で、今年やっていきたいことをいくつか。

★[Sustainability]里山保全プロジェクトが始動

P1020731今年最大のトピックになると思います。六兼屋の裏山にある1200坪ほどの山林を、僕個人とerで買い取り、里山として植林・保全することになりました。急だったのですが、年末にあわただしく契約書を交わし、これから不足している資金を寄付として集めなければなりません。近いうちに、正式なスキームをつくって、寄付をお願いすると思います。なんとしても購入して、美しい里山を復元したいと思っているので、ご協力をお願いします。m(_ _)m ※写真の左上部の伐採された土地が植林予定地。右下が六兼屋。

★[Logical Thinking]地域活性化に、論理的な思考を

去年から続いている地域開発(交流居住)や、分権自治についての活動も、今年は具体的なプロジェクトが動く可能性があり、仕掛けをしていこうかと思っています。この分野はライフデザインと環境の接点なので、やはり楽しみです。それと、人材育成が非常に重要な分野なので、特に市町村の職員を対象に、ものごとを論理的に考えて進められる人材育成にかかわろうかと思っています。

★[Life Design]環境で仕事をしたい人、自分のやりたいことがある人を積極支援

AIRミーティングやエコサファリ、サステコなどの活動を通じて、環境について知り、行動する方法を知る人を増やすことも、今年はさらにやっていきたいことで、去年、やりたいと思いながらできなかった「環境就職相談」についても、なんとか機会をつくってやりたいと思っています。

ライフデザインでは、相談したい方は引き続き募集中ですので、遠慮なく声をかけてください。また、じょじょに大学生も増えてきて、就職活動のアドバイスがほしいという話もよくもらいます。こういう相談にもどんどん乗っていきたいところです。

★[My Life]動きはあるけど、これでいいのかな?の2007年

以上は、たぶんやることになるだろうなという活動なのですが、そんな中で、「どうしよう?」と迷いや課題が5つ。

ひとつは、本を書く活動で、去年は結局1冊も出せず、どころかかけませんでした、忙しくて、書いている時間さえとれなかったのです。テーマはもらっているのですが、書けない。書くより、他の活動をやりたいということでもあります。今後、書くという仕事をどう位置づけようか、正直、今悩んでいます。もちろん、完全にやめてしまうわけではありませんが、本を書くと言うことをどう考えるか、また僕に書かせてもらえるテーマ、あるいは今売れるテーマと言うことを考えたときに、それが僕にとって書きたいものなのかというのも、悩みどころです。かといって、売れなくてもいいから書きたい、という時代は僕にとっては過ぎていて、それならWebで書けばいいわけだから。

もうひとつは、音楽です。昔から音楽は大好きで、ずっと新しい音楽を聴き続けてきたのですが、聞くだけではなく、つくったり演奏したり、何かしらの別のかかわりをしたいと思い始めています。ソフトを買って、DJ遊びをしたり、リミックスをしたり、少しずつチャレンジはしているのですが、まだこれという決め手に出会っていません。自分の人生を音楽でもっと豊かにしたいという気持ちはあるのですが、どうすればいいのか。ロジカルシンキングの研修に、ラップのトークを乗せたら?とかいうアイディアもあるのですが、それってアリなんですかねえ? この点は、僕なりの「自分探し」が続きます。

三つ目は、個人的な研究テーマの追及で、ここ数年追いかけているテーマ、「戦争をなくすには?」と「ユダヤ文化と日本」をさらに深めることになると思います。どちらもかなり研究が進んでいるので、このあたりで勉強会を開くのもおもしろいかなと思っているのですが、さすがにそこまでは手が回らないんだろうな。コミトンの有料版で書いてますので、興味がある方はぜひ講読してください。

4つ目は、からだのコントロール。体を動かすこと自体は嫌いではないのだけれど(これからスキーシーズンだし)、やはり運動不足は否めない生活。どうしても微増する体重の管理と、もうちょっと維持したい筋力、持久力。一方で、やりたいことはたくさんある。どうやってバランスをとり、もうちょっとからだをケアする時間をとるかが、毎年の課題ではあるものの、本当になんとかしたいと思うことが多くなりました。

5つめが「戦線、広げすぎ?」という懸念。やることが多くなるし、からだをケアする時間はなくなるし、やりたいといっても、集中力を欠いては意味がないし。いろいろやっているわりに、情報発信力が落ちていて、suizockanbunko.comのサイトも更新できていないし、知恵市場も無料版での執筆力が落ちています。やはり、やるからにはひとつひとつ答えを出し、世に問いながらやっていきたいと思っています。やりきれるかどうか、このあたりを、もう少し結論を出してと思っているのですが、まだ方向が見えていません。

さて、やっぱり書いてみると、とんでもなく長くなってしまいました。こんな感じの2007年になると思うので、ぜひあなたのアイディアも寄せてもらい、一緒にやっていきたいと思います。よろしくお願いします。

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