02nd 1月2009

2009年 新年のごあいさつ

by paco

(by paco)あけましておめでとうございます。2009年、今年も、僕と接点をもつ皆さんに、たくさんが充実した時間を過ごせますようにお祈りしています。

さて、恒例の新年のメッセージです。

■2009年を展望

2009年はどんな年になるの?と考えてみると、世間的には悲観的な展望が多く、今年いっぱいは経済は回復せず、世界は低迷と混乱を極めるという予想になっています。

去年2008年の後半に、サブプライム問題が決壊して、世界経済は大混乱に陥っています。日本もあおりを受けて、株は低迷するし、トヨタをはじめ、主要輸出産業を中心に、V字ではなく、Λ字の失速状態です。

それに対して、僕はそれほどではないのではないかと見ています。理由としては、ここ1?2年続いた資源高やエネルギー高が是正され、コスト安状態になること、非正規雇用の問題にスポットが当たることで、実質的に賃金上昇につながり、個人消費が上向く可能性があること、というあたりです。ここ数年の景気は、自動車などの輸出産業の好調さに支えられてきたわけですが、これは高度成長期と同じで、成熟期の日本としてはあまりいい状況とは言えません。しっかり内需を起こすことと、海外への製品・サービス提供は現地生産にシフトするという方針が改めて徹底されれば、「輸出産業」の収益力も戻ってくるのではないかと思います。

さらに、温暖化対応へと産業がシフトし始めているので、これが加速することで、新しい産業の芽が広がっていくことも期待できます。特に太陽光発電、風力発電は、政府が経済対策として大きなアクションをとる可能性があり、思わぬ活況を呈するかもしれません。注目すべきはオバマ新大統領の政策です。オバマは民主党政権なので、これまでは日本は共和党政権の時代はよくても、民主党政権では「パッシング」されるという常識がありました。しかし米国は大きく変わりつつあり、民主党共和という従来の枠組みが壊れて、オバマが日本との協働をリードしてくる可能性があります。米国が脱石油のアクションを本格化させれば(環境ニューディールと呼ばれるかもしれません)、日本も宗主国の後追いというような形かもしれませんが、再生可能背根ルギーへの大きな政策シフトが起きる可能性があり、産業界もこれを軸に動くでしょう。

そうなれば、産業界に新たな投資と、非対応企業・産業の淘汰が起きて、活気が出る可能性があります。また、その動きそのものが、従来のような米国からの外圧ではなく、本当の意味で日本とのコラボレーションになる可能性もあると見ています。

もうひとつのポイントは国際政治の地殻変動です。米国は経済力だけでなく、軍事力もすっかり低下していて、その結果として政治力も落ちています。というか、世界を一刻で引っ張り続けることの負担にうんざりしているということかもしれません。米国は世界を多極化しようとしていて、日本も対米従属一辺倒の政策をさすがにとれなくなりつつあります。かといって中国の朝貢国になることは日本の歴史からいってあり得ない。となると、戦前のように、日本独自の東アジア戦略を立てていかざるを得なくなるでしょう。また、去年の年始にも書いた中東の大変動(大戦争?)の可能性は今もそのまま残っていて、流動化する可能性があります。日本のプレゼンスの低下がよく指摘されますが、この点についてもそれほど悲観していなくて、地殻変動の中で、予想していなかった新しいリーダーが出てくる可能性があります。たとえば、民主党に政権交代したあと、小沢政権は長く続かず、政権の下支えをしてきた新しい世代が組閣するといった動きです。今のところ具体的な名前はまったく出てきていませんが、おそらく、1955?65年生まれの若い指導者になるでしょう。日本版オバマですね。いずれにせよ、今年は国際政治の上でも本格的な地殻変動の時代になり、日本のポジションは期待の持てる方に変化するのではないかと思います。

などなど、逆張り的にやや楽観的な見方をしているのですが、さてどうなるでしょうか。

 

■2009年、何をする?

さて、今年やっていきたいことを書いてみます。抱負というやつですね。

★横浜市温暖化政策、さらに深くコミット

横浜市の温暖化政策は、去年1年、いろいろと深まっているのですが、「こうして実現したものが、これからCO2を削減していきます」と言えればいいのですが、そこまでは至っていません。進んでいないと言われてしまえばそれきりですが、何をやろうとしているか、書いておきます。

アクションとしてやりたいことはすでに十分議論されていて、実現の可能性も十分あります。というか、現実的だからこそ、どうやるかが問題になってくる。市の予算を使って、たとえば太陽光発電所をつくります、ということは可能ですが、今狙っているのは、そういうレベルの話ではありません。条例化や予算も含めて、今後、20年以上にわたって、進むべき道を造り、自動的に前進していくような仕組み作りを行っているので、簡単には動かない、というという状況です。

横浜市は、「CO-DO30」というネーミングで、2025年に30%削減を目標にしています。2025年まであと16年、その間に、どのようなことをやっていけば、実際に30%削減が可能なのかを検討し、それをしくみとして市の行動指針に組み込んでいくことがねらいです。市の行動は単年度の予算が基本です。単年度予算という制約があっても、毎年、温暖化対策がきっちりとられ、かつそれが前年との整合性を持ちながら深化するように、しくみをつくってしまおうという野心的な計画で、このようなスケールの大きな政策立案は、日本の政治がもっとも苦手としていることです。それを実現しようとしているので、簡単ではないのですが、あの手この手が打たれ、不況で税収が落ちても、市長が替わっても、前に進んでいくように仕組み作りを行っているので、手間がかかっているという感じです。

しかも、この仕組みとは、単に行政の問題ではなく、市民との協働が大きな要件に入っているので、市民やNPO、市内の企業など、さまざまなステークホルダーと協働のチャネルをつくり、市民の意見を取り入れながら前進できるように設計しようとしています。こういった「やり方のプラットホーム」ができれば、そこにさまざまな具体的なアクションプランを流し、実現することができるようになるので、あとは、あれやこれややりたいことをインプットしていくだけで、アクションがとられるようになる、というわけです。

とは言いつつも、実際の作業は至って地味なもので、前進していないように感じることがほとんど。実際、進んでいるのか、後退しているのか、わからないこともあるし。でもそれも、民主的な手法をとっているからこその、手間取りであり、一方的な押しつけになることなく、関係者が参加しながら実行できるプラットホームになるべきです。今年後半には、このプラットホームが実際に出現すると思うので、そのあと、具体的な動きになると思います。
★D社変革プロジェクトの拡大と深化を支援

こちらも2006年秋から続いていて、全社へ展開がこれからの課題です。こういう長いプロジェクトで難しいのは、深くコミットして内情もわかってくるだけに、「こうあるべきだ」と言うことがいいにくくなる傾向が出てくることで、いってみればミイラ取りがミイラになったようなことに鳴りかねません。

たくさん現場の人と話すと、現場の事情がわかるために、変革できないのも仕方がないなとこちらが納得してしまうのですが、それではコンサルタントの役割を果たせません。そういうときに、僕自身の心の支えになるのが、社員のQuality of Lifeをどうやって高められるのか、という視点を頭に浮かべると、やはり現状維持という答えはないということがはっきりわかります。相手を理解することは重要ですが、それはあるべき変革が実現できて初めて意味が出てくるわけで、軸をぶらさず、変えるべきものをしっかり変えるという意思を持ち続けることが、長期にわたるプロジェクトをやりきるポイントなのだと思います。

★問題解決の本と、研修をリリース

昨年「初めてのロジカルシンキング」を出版することができたのですが、この本にはもともと続編として問題解決の本とその研修版のリリースが計画されていました。本の執筆は今まさに実行中なので、現在の予定の3月刊行に向けて、スパーとしなければなりません。

3月に本を出版し、その研修カリキュラムをつくって、以前から一緒にやってきた、大川恒さん、音羽真東さんに講師をやってもらう予定です。今回は僕自身は講師はやらない方針なので、これによって若手の講師の育成につなげたいと思っています。

★ロジカルシンキング研修から足を洗う

今、僕のビジネス上の主力はピラミッドストラクチャを教えるロジカルリンキング研修で、結構人気があるのですが、今後は僕が講師をやる案件は減らし、大川さん、音羽さんに担当してもらう予定です。本当は、去年、この方針を打ち出したのですが、実際には本の著者である僕のところに講師依頼が集中しがちでした。これを改善するために、次の問題解決の本は大川さん、音羽さんとの共著にして、講師も僕はやらないという方針なのですが、ロジカルシンキングの方も同じように、僕の出番は極力減らす方針です。

実際には、講師をやらないと僕自身の収入が減ってしまうので、どうやってお金を稼ぐかという問題が残るのですが、今後は、初級編は彼ら二人に任せて、上級編に特化することで、僕自身の仕事を確保しようと思っています。

ということで、この項目では「既存の標準カリキュラムの講師はフェードアウト」し、僕はすでに初級を学んだ人向けの、ハイレベルなものやより実践的な研修を担当しようと思っています。この方針は2006年から打ち出していたのにまだ実現できていないことなので、今年こそ、実現すべく、アクションをとっていこうと思います。

論理思考を教え、できる人が増えること自体は、僕にとって大事な仕事だと思っているのですが、自分が本当にやっていきたいレベルに到達する人材を増やすには、この方方がいいと思っています。

★無形価値資本プロジェクト、形になるか?

去年から、無形価値資本という妙なプロジェクトに関わっています。具体化に向けて舵が切られているのですが、僕がどう関わっていくのか、どんなものが生まれるのか、まだはっきり見えていないところはあります。でも、ポテンシャルは非常に高いので、今後も関わっていくことにしています。もしかしたら、来年の今頃、思わぬオオバケをしました、という報告をしているかもしれません。
★「ヤマガラの森」第二期を実現させたい

2007年春に始まったPresent Tree「ヤマガラの森」の活動ですが、植林した640本の苗木モアと100本ほどを残すのみで、多くの気に寄付をいただき、ネームプレートが着きました。ほぼ狙い通りのペースで、自信を深めています。

そこで、そろそろ次のプロジェクトとして第二期を狙いたいと思っているのですが、今回は僕が個人寄付をすることなく、自律的に実現したいので、まとまった額のスポンサーを確保したいと思っています。第二期は今の「ヤマガラの森」の、道を挟んで右隣の3000坪ほどの土地で、土地取得資金として、1500?2000万円ほど必要です。どのようなスキームにするかはこれからですが、企業スポンサーなどを受けて一括して買収し、第二期に取り組むのがいいかなと思っています。

経営環境が悪化している時期で、難しいのは承知の上ですが、里山保全とpacoとやってみたいという企業があれば、ぜひメールをいただきたく、よろしくお願いします。

★音楽をつくる

音楽は、聞く方はずっと続けてきたのですが、自分でつくったり、演奏する方はなかなか進歩できませんでした。ご存知の通り、2年前にエレキギターを初めて、こちらもちょっとずつ前進しているのですが、牛歩の歩み。曲を作ることもやりたいのですが、こちらも今、どんな音楽をやるべきか、何でやるのか、「考えて」いる段階で、前になかなか進めません。考えるよりやれよという声が聞こえてきそうですが、考えずにやっても、1曲で終わるのは体験上わかっているので、大人らしく、自分のやることを決めてからスタートしようと思っています。目標感としては、今年中に曲を仕上げて発表の場をつくる、と考えているので、なるべくこちらにも時間を割いていこうと思っています。

ということで、最後のふたつはかなりハードルの高い目標になりそうですが、がんばってみたいと思います。

■2008年の採点簿

2008年の年初に目標として書いたのは、こんなことでした。

☆横浜市の環境政策、実行段階へ
→「実行段階」まで葉到達できませんでしたが、確実に深化はしているので、「実現」は今年に持ち越したいと思います。

☆D社働き方の変革プロジェクトも佳境へ
→予定のペースにほぼ近い線で前進できているので、納得できる結果です。

☆プラスグループの環境経営のアドバイザー
→十分ではないにせよ、前進させることができました。

☆ロジカルシンキングの新しい本、さくっと
→出版は秋になってしまいましたが、とにかく出すことができました。売れ行きが予定ほど延びていないのは残念ですが、僕としては納得できる本になったので、よしとします。売れ行きのほうはつぎの本でねらいます。

☆「ヤマガラの森」も、さらに楽しく
→3月、4月、6月、8月、9月、10月、11月と7回イベントを開催し、延べ100人ほどの人に来てもらうことができました。満足です。今年もやります。

☆旅行に行きたいな
→けっこういきました。飛騨高山、立山黒部、新穂高、昇仙峡。今年も近場を中心にこまめに生きたいと思います。もうちょっと人に会う旅をしたいかな。

☆Life Design Dialogue
→新規の人も増えて、けっこうな日数、行うことができました。今年も、個人のライフデザインに貢献していきますので、新たな方も遠慮なくメールをください。

☆スノボ/音楽/クルマ/写真
→スノボは、年初にケガをして、直りが悪かったので、今年は日和っています。でも去年はちゃんとスノボしたので、合格です。今年はスキーに戻っちゃうかも。音楽、クルマ、写真はけっこう楽しめたので、今年はもっと力を入れていきましょう。

ざっと見渡してみて、ほぼ実現できたかなあという感じです。

ということで、なかなか盛りだくさんな2008年でした。2009年は継続年という位置づけになりそうですが、社会の変化も大きそうなので、継続に留まらず、変化が起きる可能性も大。今年も攻めでいこうと思います。

 

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